香水の量り売りには2つの方法がある!小分け製造と分割販売の違いとは

公開日:2022/10/15   最終更新日:2022/10/05

魅力的な香りを身にまとい、特別感を演出できる香水はコレクションしている方も多いのではないでしょうか。香水が好きな方であれば小分け製造と分割販売という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、違いを説明するのは難しいでしょう。そこで本記事では小分け製造と分割販売の違いを詳しく解説します。

小分け製造とは

香水はワンボトルで販売されているのが一般的ですが、使い切るまでに時間がかかるでしょう。ワンボトルの香水ばかりを購入すると、使い切れないまま香水が増えてしまうことも少なくありません。そのため、少量ずつ販売されている香水に魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。

しかし、香水は化粧品に分類され、薬機法によってさまざまな法律が定められていることに注意しなければなりません。薬機法とは化粧品や医薬品、医療機器などの品質、有効性、製造方法、広告、販売、流通などのルールを細かく法律で定めたものです。

化粧品や医薬品、医療機器などは消費者の体に直接触れる、もしくは体内に入るものでしょう。もし使用したことで皮膚がただれたり、体調不良になったりしたら大問題になるため、消費者の安全を守るために薬機法で細かなルールが決められているのです。

そして、香水を小分けにして販売する小分け販売を行う場合、化粧品製造販売業という許可を取らなければなりません。一方、メーカーの製造した香水をそのまま販売する場合、特別な許可は必要ありません。小分け販売で化粧品製造販売業の許可が必要になるのは、製造しているとみなされるからです。

そもそも小分け販売の定義は、あらかじめ別の容器に移して販売することです。つまり、メーカーが製造した状態からさらに手を加えることになるため、製造していると判断されて許可が必要になるのです。この“あらかじめ別の容器に移す”という点が、製造と判断されるポイントといえます。

分割販売とは

少量ずつ販売されている香水は、小分け販売とは別の販売方法もあります。それは分割販売と呼ばれる行為で、この場合は無許可で販売が可能です。分割販売の定義は、顧客から注文が入り、注文された量だけを取り分けて販売するものです。

これはあらかじめ製造して販売しているのではなく、注文された分だけを分ける方法のため、製造とはみなされません。分かりやすく表現するなら、分割販売はお裾分けと判断され、無許可で販売できると解釈できるでしょう。

ただ、いくら無許可で販売可能な分割販売でも、ルールがあります。たとえば、販売者の氏名(事業所名)や住所、製造番号、販売日、開封日、本来の商品の写真などを顧客に明示しなければなりません。小分けの容器に記載することが困難な場合、別途用紙を添付する必要があるでしょう。

さらに、衛生的な環境で取り分けて販売することが求められます。無許可で販売できるとはいえ、個人で気軽に販売するのは難しいことを理解しておきましょう。

フリマやネットでの購入は要注意

最近では、香水の小分け販売をインターネットオークションやフリマサイトなどで個人が行うケースが後を絶ちません。

化粧品製造販売業の許可は簡単に取得できるものではないため、個人で行っている場合は無許可で行っているケースが多いです。薬機法を知らずに販売しているのか、知ったうえで販売しているのかは分かりませんが、違法行為であることには変わりありません。

また、無許可で販売が可能な分割販売を主張している出品者もいます。しかし、商品を出品する際、量(ml)を記載して値段をつけている時点で、顧客の求める量に応じた販売とはいえません。たとえ出品者が分割販売と主張していても、小分け販売とみなされて取り締まりが行われるでしょう。

なお、自分は販売者でなくても、違法販売をしている出品者から購入すること自体が危険な行為です。違法行為の手助けをしていることになります。

また、個人の出品者の場合、どのような衛生環境で香水を保管し、取り分けているのかも分かりません。本来の香りとは異なる状態になっていたり、不純物が混入していたりする可能性もあるでしょう。

いくら個人売買で安く購入できるとはいえ、違法行為を助長することになる点や、自分自身の身に危険がおよぶことを理解し、フリマサイトで小分け販売の香水を購入することはやめましょう。

まとめ

香水の量り売りには小分け販売と分割販売があります。2つの販売方法の大きな違いは、製造とみなされるのかという点です。製造していると判断される小分け販売は、販売するのに特別な許可が必要です。

一方、製造とみなされない分割販売は無許可で販売できます。ただし、製造元や販売日などの記載はルール化されています。香水が少量ずつ購入できるのは魅力的な仕組みですが、購入者自身も薬機法について理解し、信頼できる販売元から購入しましょう。

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