香水のつけすぎは要注意!スメルハラスメントに気をつけよう!
職場で香水をつけている人は、スメルハラスメントについて意識しておく必要があります。現在、さまざまなハラスメントに関して条例が定められつつありますが、スメルハラスメントに関してはまだ厳しい罰則などは作られていません。しかし、企業はスメルハラスメントについても、働きやすい職場環境にするためにも考えておく必要があるのです。
スメルハラスメントとは
スメルハラスメントとは、どのようなハラスメントなのでしょうか。これは、においに関するハラスメントで、においによって周囲の人に不快感を与えてしまうことを指します。
スメルハラスメントでは、香水のようにつけるにおいだけでなく、体臭や口臭といったものも含まれます。スメルハラスメントは、悪意があって行っているわけではないという点で、規制をすることが難しい問題になっているのです。
とくに体臭や口臭は本人が気をつけてもどうにもならないこともあります。反対にそれを指摘する側がハラスメントをしているといわれてしまう可能性もあるでしょう。
スメルハラスメントの原因
スメルハラスメントは、どのようなにおいに関して指摘されるものなのでしょうか。
体臭によるもの
体臭は個人差があります。汗をかくと雑菌が繁殖するのでにおいが出やすくなります。とくに夏場は相手のにおいが気になるという方も多いでしょう。また、ワキガもにおいが強いです。それから加齢臭も体臭に含まれます。
体臭の対策としては、汗をこまめに拭くことがあります。ワキガの場合は、ボトックス注射や手術などの方法で改善することも可能です。加齢臭は、消臭効果のある石鹸の使用で改善されることもあります。
口臭によるもの
口臭は、マスク生活が続く中で気になった方もいるのではないでしょうか。胃腸の調子がよくない場合や、空腹時などに口臭が強くなります。また口腔環境がよくない場合も口臭が出やすいです。歯周病や虫歯の方は必ず治療しましょう。口臭の対策は、歯磨きやマウスウォッシュ、タブレットやガムを食べるなどがあります。
タバコによるもの
タバコは、独特のにおいがあります。洋服や髪にもにおいがつきやすいので、タバコのにおいが不快だと感じる方は多いです。タバコのにおいは、消臭スプレーなどで緩和しましょう。
香水によるもの
香水は、さまざまな香りがありますが、香りの種類によっては相手に不快感を与える可能性もあります。また強い香りで気分が悪くなってしまう方もいるので注意しなければいけません。職場で使用する際は、少量にしましょう。
柔軟剤によるもの
最近人気の高い香り付きの柔軟剤ですが、こちらも香りが強いと不快感を与える場合があります。柔軟剤の香りで頭痛や吐き気を感じる方もいるため注意しなければいけません。使用量を増やさないようにしましょう。
スメルハラスメントの対応は難しい
スメルハラスメントに関して、企業側で対策を取ることは難しいといわれています。できる限り配慮する場合、どのようなことができるのでしょうか。
におい対策の機器を設置
空気清浄機やサーキュレーターの設置により、香りを弱められます。とくににおいを取る機能がしっかりしている機種を選ぶと、室内のにおいは解消されやすくなるでしょう。ただし、職場で設置するのである程度大きなものが必要となります。お手入れの大変さ、導入コストなどを考えると簡単にはいかない場合もあるでしょう。
推奨しかできない
スメルハラスメントに関しては、企業側で推奨という形で、相手に不快感を与えるかもしれないにおいのあるものを使用しないようにするというような案を出すことはできます。しかし、強制することはできません。
相談できる場所を設ける
ハラスメントに関しての相談窓口がある企業は多いです。しかし、スメルハラスメントに関して相談するというような事例は少ないため、これを相談してもよいのかと悩む人もいるでしょう。企業側では、相談できる場所をつくることも検討しなければいけません。
においに気をつけるのもマナーのひとつ
自分の体臭や口臭は、自分で気がつかないことが多いものです。人に指摘されて初めて気がつくという人もいますが、他人のにおいを指摘するというのもなかなか勇気がいりますね。多くの方は、ご家族に指摘されて気が付くことが多いといわれています。
におい対策はエチケット
自分でにおいに気が付いていなくても、におい対策はエチケットということを覚えておきましょう。日頃からにおい対策を心がけることで、周囲に不快感を与えずに済みます。夏はにおいが気になりやすい季節なので、汗をかいたらこまめに拭き取りましょう。
まとめ
職場で起こる可能性があるスメルハラスメントについてお伝えしました。スメルハラスメントは、気が付きにくいかもしれませんが、意外と身近で起こっているものです。
香水もスメルハラスメントの原因となるので、自分でよい香りだなと思っていても、必要以上につけてしまうのはおすすめできません。香水は強く香らないものを少量だけ身につけるようにしましょう。香りが気になる場合は、量り売りを利用して香りを試すのがおすすめです。