「香水」「フレグランス」「コロン」は何が違う?言葉の違いを解説!
香りを楽しむアイテムとして、香水やフレグランス、コロンなどがあります。これらの違いについてよく分からないという人もいるのではないでしょうか。
どれも香りを楽しめる製品ではありますが、それぞれ違いがありますので、違いを理解したうえでどれを使うか決めるのがおすすめです。ここでは香水やフレグランス、コロンの違いをお伝えします。
フレグランスは香り製品全般のこと
香りを楽しむ製品はたくさんありますが、フレグランスはこれらの製品を相称しています。香り製品全般をフレグランスと呼んでいるのです。たとえば、香り付きの石鹸やボディ―ローション、ボディミルクなどもフレグランスに分類されます。
香水もフレグランスと同類とされるのですが、厳密には違っていて、香水はパルファンと呼ばれています。しかし、日本ではフレグランスの中に香水も含まれていますので、広義では香水もフレグランスと呼んで問題ないでしょう。
フレグランス製品は、室内で香りを楽しむルームフレグランスも含まれます。香水の入っているボトルに木のスティックを入れて香りを楽しむルームフレグランスや、蓋をあけて室内に置くだけで香りを楽しめる固形タイプなどがあります。
またアロマキャンドルやアロマディフューザーもルームフレグランスの一種ですし、ドラッグストアで販売されている芳香剤もフレグランスになります。
香水はフレグランスの一種に分類されるもの
日本では香水もフレグランスの一種と分類されることが多いです。香水は、エタノールと香料が使われている製品で、4つに分類できます。
香水の分類について
香水は、パルファン・オードパルファン・オードトワレ・オーデコロンに分けることができます。それぞれの違いとして賦香率と持続時間があげられます。
パルファンの賦香率は、およそ15~30%で、持続時間は5~7時間ほど。オードパルファンの賦香率は、およそ8~15%で、持続時間は5時間前後です。
オードトワレの賦香率は、およそ5~8%、持続時間はおよそ3~4時間、オーデコロンの賦香率は、およそ3~5%、持続時間は1~2時間程度です。
ただし、製品によって多少違いがあるため、あくまで目安として捉えてください。香水の商品名や箱、瓶などにどの種類に該当するのか記載されているので、購入する際は確認しておきましょう。
それぞれの香水の特徴は?
それぞれの香水は、持続時間以外にどのような違いがあるのでしょうか。パルファンは、少量でとても良く香ります。豪華で上質な香りを楽しめる香水で、フォーマルな席に向いています。
オードパルファンは、パルファンとオードとトワレの中間に位置する感じで、比較的カジュアルなシーンでも使いやすいです。
オードトワレは、ポピュラーで多くの方に使われる香水で、男性でも使いやすいです。オーデコロンは、全身に使っても強く香りが出ません。ふんわり香りを楽しみたい方や、香水が初めての方にもおすすめです。夏場も使いやすいでしょう。
香水は香りが変化する
香水は、時間とともに香りが変化していきます。最初に感じられる香りと、最後に感じる香りは違いがあるので、購入する際は香りの変化も確認しておきましょう。使われる香料の揮発度によって香りの段階が違ってきます。
保存方法に気をつけよう
香水は、開封したら少しずつ香りがとびやすくなっていきます。保存状態が良くないと、香りが変化してしまうこともあるので、注意してください。高温多湿を避けて保管しましょう。
部屋に置きっぱなしにしてしまうと真夏は室温が高くなるので注意したいところです。可能であれば冷蔵庫に入れておくと良いでしょう。
コロンは香水の一種に分類されるもの
香水の一種に分類されるコロンは、持続時間が短く香りが優しい商品です。香りの強い香水は、身体の一部分にしかつけることができませんが、コロンの場合は全身に使いやすいです。全身からふんわりと良い香りを出すことができます。
コロンは香りの持続時間がおよそ1時間から2時間です。香りを持続させたい場合は、頻繁につけなければいけません。この点はやや面倒ですが、香りを強く出してはいけないシーンでは、これくらいの持続時間のほうが最適と言えます。
また、香水の香りに酔いやすい方もいますので、初めての香水であれば、まずはオーデコロンから試すのもおすすめです。オーデコロンは、さっぱりした香りが多く、年齢、性別問わず使いやすいです。コロンは、パッケージに「EDC」と記載されています。
まとめ
香水、フレグランス、コロンの違いについてお伝えしました。フレグランスは香り製品全般のことをさしますので、香水だけではありません。
香水には4つの種類があり、種類によって香りの広がり方も持続時間も異なります。香水は良い香りを楽しめて、相手に印象を残すことができますが、TPOに合わせて使う必要があるので、選ぶ際は香りの変化も確認して決めるようにしましょう。